運動会 athletic festival 2005 3 8
知人から、こんな話を聞いたことがあります。
知人「もうすぐ運動会。楽しみだね。」
子供「楽しくない。」
知人「どうして。君は、駆け足が、誰よりも速かったはずだろう。」
子供「運動会では、速い人は速い人のグループで、遅い人は遅い人のグループで走るんだ。」
「だから、僕は、速い人のグループで、しかも一番速いグループなんだ。」
「いくら僕が速くても、そのグループで走れば、僕はビリになるに決まっている。」
「運動会なんか、嫌だ。」
知人は、「この子は、何と気の毒なことか」と思ったそうです。
数年前は、50メートル競走で、
みんなで仲良く手をつないでゴールをするという方式が流行したそうです。
世界において、共産主義は消えつつありますが、
日本の学校における共産主義は、今が全盛でしょうか。
こうした子供たちも、大人になれば、厳しい競争社会に巻き込まれます。
なぜならば、今の日本、終身雇用制も、年功序列制も、消えつつあります。
「実力が、すべて」の社会になりつつあります。
あまりにも、学校と社会に、落差があります。
こうして、優しい環境で、優しく育った子供たちは、
フリーターやニートになっていくのでしょうか。
学校が、フリーターやニートの予備軍を作っているのか。